松本だるまとは?

松本だるまとは?


愛らしい表情。“ほっ”と和む表情に、一度出会うと忘れる事ができない魅力を持つ松本だるま。からだに入った『大當』の文字、だいだいがかった健康的な顔色に、ふさふさした毛で仕上げられた眉にひげが特徴の、日本でもとっても珍しいだるまです。
毛の素材は黒く美しく染めあげた麻で、煮皮(接着材)を貼りつけながらかたちをとっていきます。
煮皮のついた手にふさふさの毛は非常に扱いづらく、この作業を行える職人は布野恵だるま店の中でもたった一人。筆で顔を仕上げるおなじみの“上州だるま”に対して20倍もの時間を使いますが、愛らしい表情をつくる故、作業は思わずにっこりしてしまいます。
松本だるまは当店全体生産量の2~3%、夏の限られた期間、笑顔の中からうまれる福多きだるまです。

松本だるまの歴史

偶然?それとも必然?松本で生まれてきたのにはワケがある!

かつて養蚕業が盛んだった松本で生まれた松本だるまは、歴史と地域が大きく結びついて生まれました。
誕生は江戸末期。艶よく仕上げた赤色の体の正面に力強く金色の文字でかかれた『大當』の文字は、お蚕さんがよくとれた年の事を「大當」と表現することから、『当たり年になりますように』と願いがこめられ、書かれていました。またふさふさの眉、ひげはお蚕さんのまゆの形をかたどることから、特に養蚕を営む農家に親しまれていました。
しかし、時は流れ、養蚕の減退と共に、非常に手間のかかる松本だるまは一時姿を消す時期もありました。人々の記憶からも薄れかけていた中、かつての松本だるまを再び私どもの手で…と思い立ち、数少ない資料・記憶をたよりに、昔ながらの手法にとことんこだわり、再び世に松本だるまを誕生させました。当時の姿をそのまま受け継ぐ松本だるまをつくる工房は現在当店のみとなりました。

松本だるまのご利益(ごりやく)

可愛らしい顔の下に『大當』(おおあたり)の文字。大當とは、お蚕さんがよくとれる当たり年を表現したもの。當は“当”あたりの旧字体で、現代では“大当たり”の意味合いがあります。
『一年が当たり年でありますように』『商売繁盛』『宝くじ』など…あなたの願いをたくしてみませんか?松本だるまがあなたにそっと福を呼び込むことでしょう。

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“ほっ”と和む表情に、一度出会うと忘れる事ができない魅力を持つ松本だるま。からだに入った『大當』の文字は当たり年を表現し、だいだいがかった健康的な顔色と、ふさふさした毛で仕上げられた眉にひげが特徴の、日本でもとっても珍しいだるまです。

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